闇・光・そして明日の夢に輝く星。
昔の昔の昔から、夢が創り上げた世界。
蒼く輝くビジョンを見ながら、いくつかの声が交わされる。
「はぁ‥‥きれいだ。俺はひじょ〜に感動してる」
 甲高い声が辺りの失笑を買う。
「不思議ね。良い夢も、悪い夢も、この世界には溢れているわ」
 穏やかな声が軽やかに響く。期待と不安に彩られた幾つものざわめきが、天を目指す羽ばたきにもにて、潮の如くうねりを上げる。
 その時だった。
「そう、悪い夢も物凄い力を持っている」
 威厳のある低い声に、ぴたりとざわめきが止まった。
「聞け、シリカの少年少女達よ。この世界の住人達は気付いては居らぬが、彼らの力は我らを凌ぐ。ただ、夢の力が科学と称する方向に注がれ、使い方を識らぬだけに過ぎない。特に、幼き子供達の力は諸君の力を何倍にも強めてくれるだろう。だが、我らがこの世界を必要とするように、魔王の手下達も必要としている。奴らは子供達の悪い夢を集めて、その力を増やそうとしている」
 辺りは木枯らしのような緊張。威厳ある声は続ける。
「勇気ある者よ。君を遣わすのは他でもない。良い夢に満ち溢れた子供を選ぶのだ。君と子供の心は溶け合って一つとなる。そうして、魔王との戦いに備えよ。二人が本当の成長を遂げたとき、私は迎えに行くだろう」

 

やあ、おれはシリカからやってきたバスターのリュウだぜ。これからおれ案内するぞ。
君たちの地球は夢の力に満ち溢れた世界なんだ。生命の進化や文明の進歩も、夢見る力のせいなのさ。そして、魔王に狙われるんだ。
なぜっだって? きまってるよ、悪の根源である悪い夢は、最も効率良く魔の力を取り出せるからさ。だから気をつけるんだ、君達が悪いことをすると、それはそのまま魔王の力になるんだぜ。そして、地球の誰かがう〜んと悪い奴になっちまったら、そいつは魔王のエージェントになっちまうんだ。
え? なぜ君を選んだかって? だって、君には素晴らしい夢の力があるからさ。今おれと話してることがその証拠だぞ。おれの呼びかけに応えてくれたのは君が最初なんだ。だから、おれと友達になる気さえあれば、君も今日からサランの戦士の一員だ。君の夢はおれの夢。おれの力は君の力。だって、おれたち一つの心になるんだぜ。用意はいいかい?
そして、君の町を守るんだ。

いいかい? 君とおなじサランの戦士を探して、チームを組むんだ。君は強い奴だが、不安とか憎しみとか絶望とかから来る闇の力は、とてつもなく強いんだ。うっかりすると君だって取り込まれちまう。一人じゃ簡単に負けちまうぞ。
用意が出来たらをクリックしてくれ。